【新唐人2015年03月24日】3月20日から、内モンゴル自治区通遼市奈曼(ナイマン)旗の複数の村に住む数百人の村民が化学工場による環境汚染に対し、抗議を続けています。ナイマン化学工業区にある10軒以上の工場から排出される汚水によって、水源がひどく汚染され、地下水も飲めなくなったうえ、村にある果樹も全て枯れてしまったそうです。
ナイマン化学工業区から排出される有毒ガスや汚水は、周辺環境に深刻な汚染をもたらしています。付近の複数の村では果樹が全部枯れ、水道水や井戸水も飲めなくなりました。地元住民らは化学工場から流れてくる異臭に毎日悩まされており、工場の汚水は処理されないまま、地下に排水されているそうです。村民らが何度も陳情をおこなっているものの、政府には取り合ってもらえず、仕方なく工業区の入口を塞いで抗議を行っています。
内モンゴル通遼市ナイマン旗大泌他拉鎮 路さん
「工業区の化学工場十数軒の汚染はひどいものです。地下水を使用していますが、周辺の村で汲んだ水は濁っていて飲めません。人々が抗議しました」
現地では今渇水期を迎え、湖とダムはみな干上がっています。また、河川の流水量も少ないため、化学工場の汚水は水源の汚染状況を更に悪化させているといいます。
内モンゴル通遼市ナイマン旗の村民 趙さん
「工業区下流の土地が数十キロにわたって汚染されて、何年も経っています。我々はこれらの水源から水を引いているので、果樹が全部枯れました」
ナイマン旗の人口は20万人あまりで、その8割が農民です。人や家畜の飲用水と果樹への灌漑には地下水を使用しますが、わずか2年で地元住民が生計を頼る果樹が広範囲にわたって枯死し、ガンになる人も日に日に増えているそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/23/a1186472.html(中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/水田 映像編集/李)